|
HOME>コラム一覧>e-文書法早わかりサイト>e-文書法がもたらす業務改革
|
|
|
|
|
これまで何度もペーパーレスになるといわれてきましたが、そのつど裏切られてきました。 |
|
(1) |
OAブーム
1980年代にOAブームと呼ぶ時代がありました。パソコン、ワープロ、ファクシミリをOAの三種の神器と呼び、事務の生産性が飛躍的に向上しました。その中に電子ファイルという製品も登場しました。スキャナで文書を読み取り光ディスクに保存し、キーボードの操作ひとつで文書を呼び出せる機械です。これでペーパーレスになると騒いだものです。しかし1台1千万円ときわめて高く、入力作業が意外に面倒だと分かり、期待ほどは普及しませんでした。 |
|
(2) |
パソコンの互換性
OAブームで登場したパソコンは、メーカーごとにOSが異なり、メーカー間の互換性がありませんでした。それはハードウエアメーカーが独自のOSを載せていたからです。そこに1989年ごろマイクロソフト社がWindowsというOSを開発しました。使い勝手のよい操作方法と、当時バブル経済の絶頂期でもあり一気に普及しました。その業務ソフトのひとつに電子ファイリングソフトが登場しました。社内・社外の異なるメーカーのパソコンに互換性ができたので、ここでもペーパーレス化が進むと見られました。しかし法制度が十分ではありませんでした。 |
|
(3) |
電子帳簿保存法の施行
1998年の電子帳簿保存法はスキャナで読んだ帳簿書類は対象から除外したのです。一番大量の社外からの請求書や領収書が対象外になったのです。これにはユーザーががっかりしました。本来決算が終わった後の伝票類は実務的に見る機会はほとんどないからです。またバブルの崩壊も重なりここでもペーパーレスは期待はずれになりました。 |
(4) |
e-文書法の施行
そこでe-文書法の施行です。いくつかの条件は付きましたが、オフィスに一番大量の経理の伝票が電子化できることになりました。これが一種の引き金になると思います。法律に規制されていない技術文書などは従来からペーパーレス化が認められていたのですが、経営に直結する文書がペーパーレス化されることが大きいのです。帳簿書類が電子化されると、その他の書類も電子化に弾みがつくでしょう。これで待望のペーパーレス社会が到来することでしょう。 |
次へ>>
|
|
|